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株式日記と経済展望 エネルゴマシュは、RD-250という、大馬力ロケットエンジンを製造している。そこが北鮮に供給したのだ [政治]

株式日記と経済展望 エネルゴマシュは、RD-250という、大馬力ロケットエンジンを製造している。そこが北鮮に供給したのだ
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/e/283210031f4ca171a3fe312a0368807d より

エネルゴマシュは、RD-250という、充填したままで長期貯蔵が可能な特殊液燃を使う大馬力ロケットエンジンを製造している。
そこが北鮮に供給したのだ

おそらくトヨタはマツダと「水素ロータリー」で協働したいのだろう。 8月15日 兵頭二十八

Michael Elleman記者による2017-8-14記事「The secret to North Korea’s ICBM success」。
   ムスダンがたてつづけに失敗したあと、中距離の火星12と長距離の火星14がたてつづけに成功。

 かつていかなるミサイル先進国もMRBMからICBMまでかくも一瞬にステップアップしたことはない。

 これを説明する答えはひとつ。北鮮は高性能液燃エンジンの完成品を外国から受領しているのである。

 写真を拡大すれば、火星12と火星14のエンジンがソ連の「RD-250」の改修品であることは明らかだ。

 入手先も、ロシアかウクライナ以外にありえない。
 入手の時期だが、2年前からだろう。

 まず2016-9に北鮮は液燃エンジンの地上噴射テストを行い、そこで80トンのスラストが得られたと発表した。

 次の同様の地上噴射テストが2017-3である。

 このテストの写真で、四つの小さいステアリングエンジン(ヴァーニアエンジンとも補助エンジンとも呼べる)が中心の大きなメインエンジンノズル1個をとりまいていることが知られた。

 2017-5-14に三代目が準備を視察したあと「火星12」実射。高度2000kmまで上がったことで、ポテンシャルの水平射程は3400km先のグァムに十分届くことを示唆した。このときは一段式の弾道弾であった。

 そこで次に二段式が試された。
 2ヵ月もしない2017-7-4に、「火星14」が実射された。高度2700kmに到達。
 さらに2回目の「火星14」が2017-7-28に実射された。高度3800kmに到達。

 最大到達高度の二倍+着水水平距離がポテンシャルだとすると、どちらもICBM基準の5500kmの水平射程があると示した。

 写真から推定するに「火星12」の全重は24トンから25トンだ。

 「火星12」の発射直後の加速度は、フッテージを観る限り、8.5m/S2から9.0m/S2だ。

 北鮮が映像加工していないという前提で試算すれば、「火星12」のエンジン推力は45トンから47トンだ。そのうち主エンジンが39トンから41トンを出し、四つのステアリングエンジンは6トンくらいを発生しているだろう。

 「火星14」の全重は33トンから34トンだろう。
 その発射直後の加速度は4m/S2ないし4.5m/S2だ。
 推力は46トンから48トンだろう。

 しかし北鮮が国内で液燃ロケットエンジンを開発したと思われる証拠は皆無だ。

 北鮮が過去にコピー製造をしてきたスカッドやノドンのエンジン技術と、推力40トン級の液燃エンジン技術とでは、次元が違うものなのである。

 2016-9と2017-3の地上エンジン噴射テストの画像を比べると、その液燃エンジンは同じものである。

 なぜ国産ではないと断言ができるか。その完成品の前段階である比較的出力が小さいエンジンのテストを実施したという過去の宣伝公表が一切皆無である。技術進歩の中間ステップが存在しないのだ。

 スカッド、ノドン、ムスダンは、いずれも、A.M.イサイェフというロシア企業がエンジンを開発・製造し、それを北鮮がコピーしたものである。
 スカッド、ノドンおよびR-27(そこからムスダンがつくられた)は、V.P.マケイェフという技師の名にちなむロシア企業体が設計し最初に製造した。

 火星12/14のエンジンが輸入品だとしたら、候補はひとつしかない。というのは、米・仏・支・日・印・イランの液燃ロケットエンジンは、貯蔵可能な液燃を使うタイプではないのだ。
 消去法によって、輸入元は旧ソ連以外にありえない。

 ※中共が対北鮮制裁に気乗り薄なのは、それをやると、間違いなくプーチンが北鮮を反支の有力同盟者に仕立ててしまうのが見えているからだろう。

 イサエフ社かマケイエフ社のどちらか、もしくは両方が、かつて、エンジンの対北鮮供給には関わっていた。

 ただし、このどちらのメーカーも、今日、火星12/14で使われた液燃エンジンを製造してはいない。

 ならば犯人はどいつなのか。V.P.グルシェンコ技師の名を冠して発足したロシア企業=今日「エネルゴマシュ」と名乗っているメーカーであるか、そうではないとしてもそことつきあいのある関連メーカーであろう。

 エネルゴマシュは、RD-217、RD-225、RD-250という、充填したままで長期貯蔵が可能な特殊液燃を使う大馬力ロケットエンジンを製造している。そこが北鮮に供給したのだ。

 このうちRD-217とRD-225の外見は、北鮮公表の画像とマッチしない。外見が一致しているのは、RD-250である。

 RD-250は、燃焼室が2個あり、1個のターボポンプからそこへ燃料UDMHが送り込まれる。酸化剤は「N2O4」=四酸化窒素である。1個の燃焼室は394キロニュートン=40トンの推力を発生。

 これが2基ならば70トンから80トンの推力となり、北鮮が2016-9に地上テストで達成したと自己宣伝している数値に近い。

 ところで、だんだんわかってきたことがある。北鮮は2個の燃焼室ではなく、1個の燃焼室で火星12/14を飛ばしている。

 2016-9の地上テストでは新しい設計の燃料ポンプが使われたと平壌は自家宣伝した。1個の燃焼室に改めるためだったとするならば、これは整合する話だ。

 そして、そんな思い切った改造ができてしまう技師は、北鮮人たちであるわけもないのだ。元々のメーカーで長年RD-250に携わってきた技師たちが、北鮮からの注文を受けて、改造設計してやったとしか考えられぬ。

 こうした註文に応じてしまえるような技師は、ロシアのエネルゴマシュ社と、ウクライナの「KB ユジノイエ」社には、たくさんいる。犯人は、この2社のうちのどちらかだ。火星12/14用のエンジンは、まずこのどちらかの会社で完成されてから、北鮮へ売り渡された。

 この2企業の技師が北鮮に招請されて現地でこしらえてやったのだということは考え難い。北鮮にはそんなハイテク設備の工場が存在せぬからだ。

 複数の西側の専門家が2016年に「KB ユジノイエ」を訪れたとき、同社のすぐ近くの大学構内に、同社製のRD-250の単燃焼室バージョンが堂々と展示されており、1人の地元ウクライナ人技師が「オレがこれを作ったんだぜ」と自慢したそうだ。

 未解明の疑問がある。燃焼室が2個ある古い型の方が、パワーが出るのだ。なぜ、わざわざ非力な1個燃焼室型エンジンを売り渡したのか?

 一つの仮説だが、最高技術は渡すなよという指針があって、一つグレードが低い品物を売り渡すことで我慢するしかなかったのであろう。

 この比較的に非力なエンジンでも、二段式とすれば、ICBMを米西海岸へ届かせることは十分可能である。

 RD-250エンジンは、ロシアのグルシコ社が設計し、ICBMのR-36(SS-9)のブースターに採用された。また、ウクライナの「KB ユジノイエ」社製の衛星打ち上げ用ロケット「ツィクロン2」のブースターとしても。

 ツィクロン2による最初の衛星軌道投入は1969年である。以来2006までに106回の打ち上げが成功している。

 ツィクロン2はウクライナ製だが、衛星打ち上げ事業はロシアの仕切りである。

 1991にソ連邦が分解しても、このユジノイエ社とロシア宇宙事業社の関係だけは継続。とにかく信頼性の高いブースターであった。

 しかし2006に、ロシア政府が、そろそろ純国産品に切り換えろということになり、ユジノイエ社は顧客を失った。

 そこでユジノイエ社は、ボーイング社やブラジル政府にも売り込み営業をしかけたが、みのらなかった。
 それどころか2015年以降は、ほとんど倒産の瀬戸際という状態に。

 これまでのRD-250の総製造数(ロシア国内とウクライナ国内)は不明だ。

 しかしおそらく、ユジノイエ社内には200個以上の在庫もしくはスペアパーツがあるのではないか。
 ロシアでツィクロン2を打ち上げていたエネルゴマシュ社の倉庫にも予備エンジンが保管されているはずだ。

 エネルゴマシュ社はロシア国内にたくさんの施設を抱えている。各所にスペアパーツがあるであろう。

 RD-250を用いる現役のミサイルも宇宙ロケットも今は無いのであるから、それら在庫スペアパーツの管理はルーズになっていておかしくない。

 不満を抱く従業員、給料の安い警備員たちは、それらの製品を盗み出し、闇ルートで売ることができただろう。

 高さ2m弱×直径1mの外寸にすぎないエンジンは、航空機でも、はたまた汽車によってでも、容易にロシア国内から北鮮まで密輸ができたはずだ。

 2012の事件。ウクライナ警察が、2人の北鮮人を、ユジノイエ製品を購入しようとした罪過で逮捕し訴追した。

 現在、ユジノイエ工場は、親ロシア派が占領する地区と非常に近い場所にある。誰がそこから不法に物資を持ち出すとしても、好都合な情勢だ。
 北鮮は、ICBMの量産配備のためには、数十個のRD-250エンジンを手に入れねばならないはずだ。そのくらいはもう行ったかもしれない。

 1990年代に北鮮が輸入していたスカッドやらノドンやらムスダンの技術は、ロシアのマケイエフ社やイサイエフ社に関連する。
 しかしその2社は、RD-250を扱うエネルゴマシュ社やユジノイエ社とはほぼ連絡がない。

 北鮮は90年代以降、R-27(ムスダン)を元に、なんとかICBM化しようとして、ついにそれに失敗したと悟った。

 2017-3の「火星12」の発射以前は、北鮮は、イサイエフ社の「4D10」という液燃エンジンを2本バンドルすることでICBMのブースターにできないものか、あがいていた。

 しかしうまくいかなかった。なぜならイサイェフのエンジンは、燃料タンク内で多段燃焼させるという複雑なクローズドサイクルコンセプトなのだ。

 もしRD-250が2015以前に手に入っていたなら、とっくに北鮮の技師たちはそっちに路線転換していたはずだ。エンジンが外側に剥きだしの、平易なオープンサイクルに。

 2016からムスダンの試射が始まっているが、点火直後に不具合を起こしているケースが多い(というか、うまく飛んだのは1回だけで、あとはぜんぶ失敗)。

 原因はR-27エンジンそのものだったのだろう。燃料タンク内にエンジンが埋め込まれる複雑な設計は、北鮮の技術ではとても模倣が不可能だったのだ。
 そこに北鮮の技師たちも気付いて、2016いらいムスダンのテストは行なわれなくなった。放棄されたのだ。

 2016-9に改造型RD-250の写真が現れたのは、時期的に、ムスダン計画の放棄決定と同時だろう。

 そして2016に、倒産寸前のユジノイエ社に北鮮はアプローチした。この闇取引にウクライナ政府が関与している必要はないし、ユジノイエ経営幹部も知らなかったかもしれない。労働者が闇で横流しできるものだ。

 ドニプロペトロフスクとパヴログラドに所在するユジノイエ工場から、エンジンが盗み出されたと疑える。

 ウクライナ企業幹部が、かつて北鮮にICBMエンジンを輸出したり、北鮮のためにそれを製造してやろうと計画したことはない、と声明。

 同国のユジマシュ社がRD-250エンジンを製造していた。それは1980年代のソ連重ICBM SS-18(R-36M)のエンジンであった。

 SS-18は199に設計され、1972に初試射。実戦展開は1975からである。
 ソ連のICBMとして最重で、全重210トン、弾頭重量8トンだった。
 長期貯蔵可能な液燃を用いた。

 SS-18には型が6つあり、最後の型は1990に実戦配備。
 冷戦後はリファービッシュの予算が無く、2016年時点で50基ほどが生きているだけである。2018には30基に減り、2020年にはゼロになるという。

 1991にソ連邦が分解し、ウクライナが独立すると、ユジマシュ工場は閉鎖されたが、その後、人工衛星打ち上げロケットのメーカーとして再建されて今に至る。

 2014以前はロシアが顧客だった。それ以後は、ロシア以外の顧客が重視されている。

 ユジマシュ経営陣による、米国内報道への反論。
 われわれは過去20年以上、RD-250を製造してない。
 RD-250を維持しているのはロシアである。
 RD-250の最新の製造方法を知っているのもロシア人たちである。
 SS-18の維持のためRD-250のスペアを多数保管しているのも、ロシアである。
 そしてロシアはウクライナ以上にしばしば、兵器技術を不法に海外移転している、と。

 冷戦後、ウクライナは中共にいろいろな兵器技術を売ったが、それらは合法である(ただしロシアはその主張には同意していない)。

 ウクライナ政府いわく、これはロシアが仕掛けている情報戦争である。露軍によるウクライナ侵略の事実から世界の関心を逸らすために偽情報を流布させているのだ。

 モラルとモラールの低下は全般にウクライナがロシアより酷い。しかしロシアの場合、宇宙ロケット産業界の堕落が、隠そうとしても隠せない。ICBMや宇宙ロケットの失敗が増えている。(後略)

(私のコメント)
「株式日記」では、北朝鮮のミサイルはロシアが第三国経由で北朝鮮に提供されたものだろうと以前書いたことがあります。ICBMが北朝鮮で作れるわけがなく、おそらくロシアが隠れて援助していると見ていましたが、犯人は旧ソ連企業だった。しかしロシアとウクライナのミサイルメーカーは、一時はアメリカにもロケットエンジンを輸出していた、それでアメリカも衛星を打ち上げていた時期があった。

アメリカは経費節減のためにロシア・ウクライナからロケットエンジンを輸入して打ち上げていた。だから闇ルートで北朝鮮にロケットエンジンが輸出された可能性がある。エネルゴマシュという会社がRD-250という、充填したままで長期貯蔵が可能な特殊液燃を使う大馬力ロケットエンジンを製造しているが、北朝鮮の公表した写真ではRDー250らしい。

犯人は、「ロシアのエネルゴマシュ社と、ウクライナの「KB ユジノイエ」社には、たくさんいる。犯人は、この2社のうちのどちらかだ。」という事ですが、北朝鮮用に改造されているらしい。「RD-250を用いる現役のミサイルも宇宙ロケットも今は無いのであるから、それら在庫スペアパーツの管理はルーズになっていておかしくない。」といことであり、それが闇ルートで北朝鮮に流れた。

おそらく北朝鮮は数十基のRDー250エンジンを手に入れたのだろう。これらは専門家が見れば分かることなのですが、ロシア企業が関与しているとなるとプーチンの立場がなくなる。おそらく北朝鮮がRD-250を手に入れたのは最近であり2016年ころらしい。

このようにロシア・ウクライナの企業から大型ロケットエンジンが北朝鮮に渡ったということは、核実験における水爆技術なども渡っている可能性がある。手に入れた核弾頭の爆破実験などが行われていて、ロシア・ウクライナ製の核弾頭も数十発持っているかもしれない。その記事がアメリカの新聞によってばらされた。しかし日本の新聞にはそこまで詳しくは報道されていない。

しかし素人の私から見ても、北朝鮮のICBMは今までのミサイルとは別物であり、ロケット燃料も違うものが使われて煙が少ない。潜水艦発射ミサイルも同じくロシア・ウクライナ企業から手に入れたものであり、アメリカの当局者も見ればすぐにわかるようなものだ。北朝鮮はただ輸入したミサイルの実施実験をしていただけなのだ。

このように北朝鮮とロシア・ウクライナの兵器輸出ルートが有り、北朝鮮は大型ロケットエンジンと核弾頭を数十基持っていると思われる。それで金正恩は強気になりアメリカとブラフ合戦をしている。アメリカ政府もその事実はすぐにわかっていたのでしょうが、なぜか金正恩のやりたいようにやらせている。

このように北朝鮮とロシア・ウクライナの兵器密輸ルートが作られてアメリカのマスコミにばらされた。しかしウクライナもロシアもその関係を否定している。しかしロケットエンジンを見れば、そのエンジンを作っていたのはロシア・ウクライナ企業しかないのだ。

それほどロシアとウクライナの兵器産業は困っており、闇ルートで北朝鮮に流れている。核兵器の核爆弾もおそらく金正恩は手に入れて強気になっているのだろう。だからロシア・ウクライナ製の核ミサイルを手に入れて、アメリカ本土をも射程に収めたのかもしれない。非難されるべきはロシアのプーチン大統領であり、見て見ぬふりをして北朝鮮を支援していた。

迷惑至極なのは北朝鮮の周辺国であり、北朝鮮はロシアのパシリとしてアメリカのみならず中国をも核で脅すまでになっている。金正恩は本物の核弾頭を数十基手に入れて中国すらも脅しているから、中国は強く出れないのかもしれない。まさにキチガイがICBMと核弾頭を手に入れて何をするかわからない状態だ。
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