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日本から見たサピエンス全史#3◉田中英道◉歴史は「文字」ではなく「形」を見よ★反省しつつあるユダヤ人 [政治]

日本から見たサピエンス全史#3◉田中英道◉歴史は「文字」ではなく「形」を見よ★反省しつつあるユダヤ人

『サピエンス全史』に描かれる「言葉という虚構」によって形成される文化・集団の歴史というのは、独自文化を形成して来た日本には当てはまらないもの。
20世紀以降の芸術から「意味」がなくなり、インテリにしか支持されなくなったこととも密接にリンクすることです。意味の消失は、人間の文化の衰退そのものなのです。
旧石器時代の洞窟壁画、家族という集団、イスラエル建国、などのキーワードをもとに、日本から見たサピエンス全史(田中史学)をお届けいたします!
<目次的な!>
・イスラエル・テルアビブ大学での日本学会に参加して感じたこと
・『サピエンス全史』著者のユヴァル・ノア・ハラリ氏はイスラエル出身のユダヤ人で、ヘブライ大学の教授を務める(ちなみにゲイである)
・元来「国」とは積極的な侵略はしないもの
・戦争の費用というものは元来国には無いもの、費用を出す者(金融資本家)がいるから戦争が起こる
・日露戦争で借りたお金
 日本(高橋是清)は米ユダヤ銀行家のジェイコブ・シフに多額の戦時国債を買ってもらい(借金) ロシアに勝利した
 その負債を完済したのは1986年(82年後)ともいわれる
・ジェイコブ・シフ(1847年 - 1920年)
 ユダヤ人 米銀行家 クーンローブ商会頭取(後のリーマン・ブラザーズ)
 ロシア革命のレーニン、トロツキーにも資金提供した
 日本の高橋是清とは家族ぐるみで親交あり
・人類は反省の時代に入った
・19〜20世紀 世の中を動かし金を使わせ戦争を起こして来たユダヤ人とその仲間
・ユダヤタブーというものは確かにあったが、もうそうでもなくなって来た、とイスラエルで感じた
・イスラエルが変わる時、世界が変わる
・世界に離散していたユダヤ人がイスラエルに戻り国を作ろうとしていることの意味
・ユダヤ人学者は世界各地にいる
・学会に同行された山下英次先生(大阪市立大学名誉教授)
・学問を停滞させた左翼的批判主義(カルチュラル・スタディーズ)
・これまでの左翼的な考え方に限界を見始めているユダヤ系学者たち
・ナショナリズムの再考、グローバリズムの反省
・グローバリズムは資本の移動を促したが、人の移動は成し得なかった
・人間の核は家族、ということに気が付き始めた
・『サピエンス全史』に登場する”集団”という虚構
・ネアンデルタール人が消滅したというのは、ホモ・サピエンスが滅ぼしたということではなく、混血により淘汰された、というのが昨今の遺伝子研究で解明されつつある
・観念(言葉)でまとまった集団ではなく、家族単位で集団を形成していくのが人類の自然
・言葉(観念・主義)が先にあるのではなく、家族・家庭がある
・家族・家庭では言葉は必ずしも必要ない
・日本では文字の使用・発達が遅かった(7世紀以降のこと)
・文字が文明の発達した証という定説が西洋ではあるが、日本は正反対
・日本文明は口承が基本だった
・言語学者(ソシュールなど)も言っているが、書かれる言葉より喋る言葉の方が上位(正しく伝えられる)
・文字を使うかどうかは信用の問題(日本社会では人と人の間に信用があったので文字が発達しなかった)
・文字を使うことで人は記憶をしなくなった
・日本の文学の最初は和歌
・日本人の元来の感性は俳句であり和歌
・家族の生活に論理(言葉)はいらない
・日本語には擬音語が多い(ぺちゃくちゃ、ごちゃごちゃ、どんどん等)
・語り部の存在
・田中史学は「形」の歴史(世の歴史学者は言葉)
・アルタミラ洞窟壁画
 スペイン北部サンタンデール近郊の世界遺産。旧石器時代(1万年以上前)に描かれたもの
・人間の表現の起源は氷河時代、それは文字ではなかった
・ラスコー洞窟壁画
 フランス南西部ヴェゼール渓谷にある洞窟群。旧石器時代のクロマニヨン人が描いた
・「バッファローと性行為を行って敗れた男とピヨピヨ鳥」の壁画を紹介(笑)
・古代壁画に描かれているものから人類の起源を考察する
・意味がある美術、意味がない美術
・バンクシー:英国の覆面ストリートアーティスト
 作品「少女と風船」がサザビースで約1億5000万円で落札
 その直後に自動的に絵が裁断される仕組みが話題となった
・北斎の富士山と、セザンヌのサント・ヴィクトワール山を比較
 ※セザンヌは北斎の作品の構図を模倣したとされる
・意味の消失は、人間の文化の衰退そのもの
・日本では様々な文化と美が”並存”する(宗教の習合も同じ)
・#4では日本の文化の特徴を世界の文化の中で考えます
#世界史 #人類の起源 #イスラエル
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