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日本から見たサピエンス全史#1◉田中英道◉西洋人が描く世界史は戦争と破壊の歴史なので日本人が描く世界史を始めます [政治]

日本から見たサピエンス全史#1◉田中英道◉西洋人が描く世界史は戦争と破壊の歴史なので日本人が描く世界史を始めます

「サピエンス全史」という若いユダヤ人学者が書いた歴史の本が、世界中でベストセラーになっていることはご存知でしょうか。その本を読んで覚える違和感を元に、田中英道教授が真っ向からにこやかに反論いたします。
西洋人が描く世界史は、いつだって戦争と経済の破壊の歴史でした。日本人はそれとは正反対に、縄文の時代より戦いを避け、世界でも独自の伝統と文化を育み、守り通してきました。
世界が日本に注目する理由とは?日本を中心とした世界史を、文化史を、文明史を、この番組から発信して参ります
<目次的な!>
・田中英道の自己紹介を兼ねた世界と日本の美術史への誘い
・アンドレ・マルロー(1901年 - 1976年)
 作家・活動家・政治家 代表作に『人間の条件』『王道』『希望』など。
 スペイン内戦や第2次大戦のレジスタンス活動でも知名度を上げ、シャルル・ド・ゴール政権では文化相を務めた
・マルロー氏、戦後は美術評論で活躍する。ビジュアルの記憶力がすごい。
・空想美術館(Le Musée Imaginaire / 1947年発表)
マルローの芸術論『東西美術論』の第1巻で提示した概念のこと。
美術館において実現不可能な芸術作品の配列を、複製物(印刷物)を通して可能にし、それによって生まれる知的作業のこと
・田中先生もその方法に影響され、世界と日本の美術史の研究、美術評論を行なった
・フランス留学(ラトゥールを研究)、イタリア留学(レオナルド・ダ・ビンチ、ミケランジェロを研究)
・田中先生の師・吉川先生・・・吉川逸治 東京大学文学部教授(西洋美術専攻)
・システィーナ礼拝堂(バチカン宮殿内)の修復に参加する(20代の頃)
・同じレベルの作品が日本にもあるじゃないかと気がつく
・例えば、国中連公麻呂(東大寺大仏 など)/ 法隆寺(聖徳太子)/ 運慶(東大寺金剛力士像 など)
・西洋美術史専門の人が日本の美術のことを書くと、研究者はみんな無視する
・『日本美術全史 世界から見た名作の系譜』
田中英道(2012年 / 講談社学術文庫 ※初出1995年)
縄文から現代にいたる美術作品を縦横に論じた新日本美術史
世界美術の中での日本美術の正当な位置を示す 513点収録
・伝統と文化を重視する論調は、戦後の日本社会では無視されがちではあったが、これからはそうはいかない時代となります
<西洋人が描く世界史は戦争と経済の破壊の歴史>
・戦争に勝つか負けるかが歴史のメルクマールとなってしまうことに異議を申し上げる
・日本人は戦争をしない民族、縄文時代は何万年も戦争をしなかった
・日本には戦いを避ける、国譲りの歴史がある
・日本以外は戦争と疫病の歴史、ともいえる
・世界の歴史とは違う、日本の歴史は素晴らしいものである、という視点 
<サピエンス全史を読む>
・『サピエンス全史 - 文明の構造と人類の幸福』
 ユヴァル・ノア・ハラリ(2016年 / 河出書房新社)
 全世界で800万部を突破するベストセラー。40歳のイスラエル人歴史学者が記す世界文明史
・日本のことはほとんど出ていない「サピエンス全史」は世界史と言えるのか?日本に対する視野が足りない
・しかし一方で、ユダヤ人の中には、日本をものすごく評価する人たちがいる(田中先生の実体験)
・田中先生の留学したストラスブール大学、パリ大学の先生ではほとんどユダヤ人(ヨーロッパの優秀な知識人のほとんどがユダヤ人という現実)
・フランス革命以降世界で跋扈するユダヤ人
・ロスチャイルド家を筆頭にお金を増やし(主に金利で儲ける)世界を動かす力をつけた
・お金がないと革命はできない、フランス革命もロシア革命もユダヤ人富豪が支援した
・ユダヤ人陰謀説をいう人は歴史の素人
・世界を動かしているのはお金と人材、優れているのが大体ユダヤ人だった(17世紀以降)
・ゆえに、西洋、近代をつくりだしたのはユダヤ人といえる
・ユダヤ人は国に所属しないので、日本の学会等ではなかなかその姿が見えてこなかった(国単位で歴史を見るので)
・「ユダヤ人特有の思考形態」とは?
・個人主義であり、国家観が無い
・個人の歴史と家族の歴史
・ユダヤ思想が “家族崩壊”を世界中にバラ撒いた
・人間にとっての家族とは何か?
・ユダヤ人が振り撒く個人意識
・日本という共同体、家庭→天皇という共同体
・ユダヤの個人主義と日本の共同体意識はある意味対照的
・日本も他の民族も基本的には、自然の中から始まる共同体意識がある=太陽信仰
・日本人は天照大神でも分かる通り、生粋に太陽信仰
・ユダヤ人のディアスポラ(離散)する生き方について
・モーゼはエジプトの奴隷であったし、荒野でさまよいながら彼らは生きるしかなかった
・ユダヤ民族には一神教が必要だった
・天地(あまつち)が最初にあった日本民族(古事記でも日本書紀でも書かれていること)との違い
・日本の場合 自然が神をつくる
 一神教の場合 神が自然をつくる
・西洋と日本の根源的な違いがここにある
・自然を信頼せざるを得ない日本民族
・人間の体には、他の生物を殺す能力が備わっていない
・自然の観点から、人間は殺すことを本能としない生物と言える(他の動物は殺す能力を持っている)
 ゆえに、人間は戦争をしてはいけない、それは自然に反することである
・西洋の世界史は戦争の歴史
 そういった歴史と違う歴史を日本人が書かなければいけない(日本人にしか書けない)
・「サピエンス全史」で重要なこと
・Sapient = 知恵のある、賢いという意味
 ※ Homo sapiens = “知恵のある賢い人”の意味
・”自然といかに調和するか”という知恵が人間本来の知恵ではないか
・聖書(旧約、新約)をつくったのはユダヤ人
・ユダヤ人の考えを元に作られた文明がヨーロッパ
・キリスト教に染まらなかった日本民族という存在
 日本は完全に違う文化
・日本人であることを理解した上での、世界史を書かなくてはいけない
<パリで講演をしてきた田中英道先生> 26:06
「ジャポニスム2018」
フランス・パリで開催される日本文化・芸術の祭典
日仏友好160年を記念し日本の伝統文化や現代アートなど、様々なジャンルの芸術作品が約100カ所で紹介される
津川雅彦氏が会長でしたが、昨年お亡くなりになりました
2018年5月から2019年3月の間に、パリを中心とした約100カ所で公演・展示あり
・田中英道 講演「ジャポニスム:北斎とセザンヌ」
 2018年11月22日(木)パリ日本文化会館 にて
・ジャポニスム(Japonismes)
 19世紀後半 パリ万博への日本からの出品をきっかけに、欧州中で流行した日本趣味のこと
 ゴッホやモネも北斎の浮世絵に多大なる影響を受けた
・ジャポニスムの影響力
・しかし、西洋人は日本の根本的なことをわかっていなかった
・例えば、葛飾北斎の富士山とセザンヌのヴィクトワール山の違い ※「冨嶽三十六景より武州玉川」
・西洋の近代美術は、日本の誤解から始まった
・ピカソ以降の現代美術は、美術に意味は無いとぶっ壊していった過程
・アール・ブリュット(ART BRUT)
英語圏ではアウトサイダー・アートとも呼ばれる芸術形態
精神病の患者、孤独に生きる者、社会不適応者、受刑者などの作品
・美しさが失われる現代のパリ(行っても自慢できなくなってきた)
・黄色いベスト運動(これまでのデモと違う)
2018年11月17日から発生している政府への抗議活動
高額な燃料税、自動車税、緊縮財政政策への不満が原因とされる
・戦後マルクス主義の文化破壊
 戦後は文化を破壊することが世界で蔓延した、典型的なのは中国の文化大革命
・伝統文化を意図的に否定する人々(inパリ)
・世界は日本に何かを求めている?
 日本に学ぼうとする・憧れを持つという現象が、西洋に生じている
・日本を中心とした世界史を、文化史を、文明史を、この番組から発信します
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