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「古事記に学ぶ日本のこころ」#3 荒谷卓〜武道と神道を通じて一体になる心〜A mind to become one through BUDO & SHINTO [政治]

「古事記に学ぶ日本のこころ」#3 荒谷卓〜武道と神道を通じて一体になる心〜A mind to become one through BUDO & SHINTO

武士道を世界に伝える荒谷卓氏(元明治神宮武道場至誠館館長、元自衛官)が語る、古事記と日本人の魂。日本の武道の精神は、日本固有のものではなく、世界でも共感を得ていることは、多くの日本人が知らないことである。
日本には今も、古来より現存する神々のこころがあります。しかしそれは宗教(一神教)時代以前の世界各地にも存在していたものなのです。
武道(BUDO)を通じて会得した、世界共通の価値観(一体となる心)を、荒谷館長がお届けします。
<#3 目次的な!>
・フランス・カレーのドーバー海峡の海で、120名が揃って禊行(みそぎぎょう)をしたお話(国際武道講習会にて)
・「心と体がひとつになりました」というフランス人の感想
・欧米人は心と体は別のもの、分離しているものという価値観で育ってきたためこの感想は本人にとっても新鮮
・最近の欧州の哲学の会合では、デカルトとかライプニッツではなく、スピノザが流行りのテーマ
・スピノザ(1632年 - 1677年)
 オランダのユダヤ系哲学者 キリスト教社会では無神論者のレッテルを貼られ異端扱いされてきた
 心と体は一体、神と宇宙(自然)は一体であると説く
・フランスの柔道人口は日本の3倍
・武道を通じて日本の精神文化に対する関心も強い
・武道の魅力・・・体を鍛えることで精神が磨かれること
・禊行を通じて、心と体が一体となり、同じ場所にいた120人が一体となり、地球という大自然と、宇宙と、神さまと一体となったという感覚を共有した
・言葉や論理ではなく「禊行」という体験で伝えることができた
・武道を通じた国際交流から
・「武道の稽古を通じて、日本文化の伝統の真価を理解し、そこに共通的に存在するはずの我々自身の伝統とエートスを見出すことである。
それによって、我々は、世界の運命を正しく豊かな道へと導くため、民族間の理解と親和を強化するに努める」
・「武士道は私達に人間の原点に戻ることを教えてくれます。
心と精神と肉体が調和し、正しい判断のもと誠実に道徳的に行動することや、他人の利益のために自己を犠牲にすることを恐れない日本の武士道は、世界に類を見ない崇高な精神」
・武道や神道を日本固有の文化と日本人は捉えがちですが、必ずしもそうではなく、欧州でも宗教時代以前に元々あった文化であり、日本は奇跡的に現代までそれを保全しているのではないか
・ポーランドで行った神道の鎮魂祭で、キリスト教の神様を祀ったら驚かれた話
・ポーランドの古い絵には、しめ縄のようなものが描かれている
・ノルウェー人が日本で「上棟祭」(棟上げ)を見て、ノルウェーでも同じことをやっていると気がついた話
・「上棟祭」
 家の柱立てを終え、棟木(むなぎ)を上げる時に行うお祭り・儀式
 災いを祓うために餅やお金を撒いたりする
・ノルウェーをはじめ北欧諸国のキリスト教の伝来は8世紀以降
 その後定着するのに200年以上かかる。それ以前は北欧神話(多神教)の時代
・欧州では、土着の民族が持っていた本来の信仰の形態が消滅してしまった
・日本人は世界中の民族のオリジナルの文化の形を保全しているのではないか(と外国人が仰った)
・ロシアの武道場で行った神道の儀式について、地元の神様や自然を尊重することを伝えると、すんなり受け入れてもらえた
・フランス人武道家からの提案↓
「市場中心のグローバル資本主義によって、我々は本来人類が歩むべき正しい路線から著しく逸脱しつつあり、人類はおろか地球環境全体までも荒廃へと突き落とされかねない危機に瀕している。
我々は、武道を通じて、この現状を再考し人間の本来の立ち位置に戻ることを提案したい」
・武士道と騎士道の違い
 騎士は元々貴族の奴隷、教会の倫理規範に従属する
 武士道とは人間個人が主体的に確立する倫理規範であり、権力に従属するものではない。
 だから、フランスでは青少年の道徳教育に取り入れている。
・騎士道は与えられるもの(自衛官も同じ)
・武士道は一人が自ら確立するもの
・この違いは、神さまと自分の関係性にも重なる
・イスラエルのユダヤ教徒(哲学博士)が神道を語る
「私達は皆、恩恵を与えてくれた祖先に借りがあり、その借りを次世代に返す役割があります。この恩恵に対する「感謝のこころ」は伝統的社会では受け継がれていても、個人主義的な現代社会ではでは失われています。
 日本の社会には「感謝のこころ」がしっかりと認識され、存在している事を知りました。この「感謝のこころ」が、日本だけでなく、世界の国々の多くの文化で共感できる価値観だと思います。この「感謝のこころ」を持つことによって、人々が同じ土台に立てるのです」
・私たちがこれから為すべきこと
私達国民にできることは、守るべきものに同一化することしかない。
自分が守るべきもと関係を絶って、守ることなどできるはずがない。
神々と一体になるという心がけだけである。
#古事記 #武道 #神道
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