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大和心への回帰 210.保守二大政党時代の幕開け。両刃の剣、小池百合子。 [政治]

大和心への回帰 210.保守二大政党時代の幕開け。両刃の剣、小池百合子。
http://www.yamatogocoro.com/article/453814159.html より

小池百合子の思惑は予想を遥かに超え、激震となって政界を席巻し始めていた。
まだ解散直後だというのに、この激震を過去形にした理由は後述する。
この選挙戦を「安倍vs小池」の構図に仕立て上げたことによって想定外の展開に発展してきた。
これは与党・自民党のみならず反日政党と維新を含む全野党にとっても大きな誤算となって襲いかかってきたのである。

しかしこの激震は、メディアや反日勢力が飽きもせずに御託を並べていた解散に対する的外れな批判…「大儀なき解散」「モリカケ隠し」「北の脅威の最中云々…」

不都合な解散を批判している内は、戦局を舐めていたが、小池インパクトによってこれらがどこかに吹き飛んでしまい、他人事ではなくなってしまったのである。

一方与党側にとっても、今持ち出す必要がない消費増税を争点にしたことは明らかに失敗だったが、これさえも印象が薄れるほどのインパクトを与えたのが小池新党ショックだった。
拙ブログでは、この現象を以後「小池インパクト」と呼ぶことにする。

政界はこの数日間で小池百合子を中心に回り始めた。小池のメディア戦略の巧みな演出力は、既に昨夏の都知事戦で実証済みであるが、さすがに今回の解散については小池の思惑が外れ準備不足は否めなかった…というのが実態だったであろう。

しかしこれを一挙に覆したのは、25日の結党宣言とそれに続く26日の結党表明会見であった。

役不足の若狭や細野を「リセット」し「小池の主役党」をアピール、2月頃から用意周到に準備されていたプロモーションビデオや念を入れて早くから商標登録しておいたネ―ミング´希望の党´の披露。
それに加えていつものことながら、パンダ名の公表や安倍総理の解散表明も小池新党アピールの引き立て役にさせてしまう巧妙なメディア活用。

この二日間で、小池新党の話題は台風のような風を巻き起こし、震度7クラスの地殻変動を伴って、退屈になりかかっていた解散総選挙を一躍国民の衆目を集める場所に祭り上げてしまったのである。

小池インパクトによる効果は、今回の選挙をワイドショーに持ち込み国民的イベントにまで祭り上げたこと。
そして何よりも、安倍倒閣以外能がない日本の害悪、民進党を解体に追い込み、反日左翼勢力を孤立化させたことの功労は大きい。

これでは民進党の神輿を担いだ来たメディアも形無しである。

安倍総理と裏で握っていたのではないかと疑いたくなるほどだ。

ところが、ここまで順調過ぎるほどの展開だった小池戦略に誤算が生じてきた。

一つは、民進党代表の前原が、解散後の両院議員総会で提案した「希望の党への合流」と発言し、事前の根回しもあり大きな波乱もなく党が了承したことである。
リベラル側も「安倍倒閣という目的が一致するなら」ということで何とか納得したようだ。

ところが小池側にとって最も避けたかったのは「民進党との合流」というイメージである。

元々保守派の代表格だった前原にとって見れば、立ち位置を「改革保守」に置くと宣言した小池側に、かつての有力な同僚が次々と参加する流れを横目で見ながら、党存続に限界を感じたことが「合流」提案の引き金になったものと推測される。

前原は焦りのあまり、勇み足があった。
憲法改正と安保法を党是、綱領の骨格に据える小池新党の改革保守とは相容れることが不可能な、リベラル左派や旧社民党系もまるごと合流というニュアンスで説得してしまっているのである。

この模様はテレビでも大々的に報道されると共に、ネット界でもまたしても「第二の民進党」かと炎上している。
これは、小池が最も回避したかったイメージである。

小池にとっては、長島昭久や細野、松原のように自ら民進党に見切りをつけて離党し、政治信条の合う希望の党を選択した、という構図にしたいのである。

新党側は「組織丸ごとの合流はあり得ない。あくまでも個々の議員の政治信条や理念がわが党の方向に沿っているかどうか」を判断基準に「改憲」「安保法容認」の踏み絵を踏ませるとしているが、この前原提案とのニュアンスの違いは払拭されておらず、希望の党にとっていい迷惑であり、余分なイメージダウンを被ることになりそうだ。

そしてもう一つ。
与党が警戒し、安倍vs小池の対決構造に仕立て上げたいメディアの「小池総理待望論」であり、小池もまんざらではないことが見破られていることである。

世論は豊洲や五輪等課題を残したまま敵前逃亡することには批判的であり「二足の草鞋」についてメディアは追求の手を緩めない。

まだ始まったばかりであるが、矛先が安倍総理から小池百合子に移行したまま戦局は二転三転していくであろう。

小池百合子は両刃の剣である。
安倍政権への大きな貢献がある反面で、一歩踏み違えれば、政治手腕が未熟な素人政治家の選挙互助会、第二民進党となって政権交代するような事態なればそれこそ日本の危機である。

小池百合子が、国益を守る真の救世主なのか、はたまた安倍政権を撹乱するだけの存在なのか。
国民は核心をよく見極めなければならない。

もはや自民vs反日野党の時代は終わった。
今回の選挙戦。
これは、保守二大政党時代の幕開けでもある。

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