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株式日記と経済展望 Jアラートのおかげで憲法改正の気運すら変わるかもしれない。戯言がどこかに吹き飛んでしまった。 [政治]

株式日記と経済展望 Jアラートのおかげで憲法改正の気運すら変わるかもしれない。戯言がどこかに吹き飛んでしまった。
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/e/8ea5f5d5ef8a04b15bd999164fae4a6f より

Jアラートのおかげで憲法改正の気運すら変わるかもしれない。憲法9条があれば日本は攻撃されないといった戯言がどこかに吹き飛んでしまった。

呑気にJアラート批判の日本人は日米開戦前夜にそっくりだ 8月31日 窪田順生
 実は、楽観主義こそが「戦争」の引き金となるからだ。

 その代表的なケースが、日米開戦のきっかけとなった真珠湾攻撃である。なぜあのような奇襲を山本五十六が仕掛けたのかというと、開戦直後に主力艦隊を撃破してしまえば、アメリカ海軍とアメリカ国民の士気は喪失され、日本に有利な形で講和に持ち込めるはずだという「甘い読み」があったからと言われる。

 なぜそんなに楽観的だったのかと呆れるかもしれないが、これは山本五十六だけの問題ではなく、当時の帝国海軍、さらには日本のインテリの多くが総じて楽観的だったのだ。

 実は真珠湾攻撃直後まで、「日米開戦などあるわけがない」というインテリも多くいた。その根拠となったのが、「かの国が自由主義かつ個人主義だから」というものだ。

「個人」の意思が尊重される国だから、多くの「個人」が戦死のリスクに晒される大規模な戦争は避けるに違いない。もし仮に戦争になったとしても、向こうは太平洋を越えてこなくてはいけないのだから長期戦に持ち込めば、世論に厭戦ムードが広がり、どこかで妥協するに決まっている。それにひきかえ、こちらは「皇国」なので覚悟が違う。ガチで戦ったら絶対に勝てる――。喧嘩に明け暮れる不良少年のようなロジックだが、当時のインテリや軍部は本気でそう信じたのだ。

専門家・インテリの予測ほど
アテにならないものはない

 それがよくわかるのが、末次信正・海軍大将が真珠湾攻撃の1年前に上梓した「世界戦と日本」(平凡社)である。このなかには、雑誌の企画で大学生たちが、末次大将を囲んで国際情勢を語り合うという「末次大将に大學生がものを訊く」が収録されている。

 東京帝国大学、早稲田、慶応という錚々たる大学の学生たちは、末次大将から、世界一といわれるアメリカ海軍が、帝国海軍をいかに恐れているのか、そしてソ連がドイツに牽制されて、日本に手を出しにくいという状況を説明されると、こんなことを言っている。

「欧州大戦は独伊の勝利で大體目鼻がつき、また日本が非常に手際よく新東亜の建設を完成致しますと、世界は日本、アメリカ、ドイツ、イタリー、ソヴィエットに分かれるやうな結果になると思ひます」(P.209)

 末次大将は渡英経験もあって、第一次世界大戦を目の当たりにして戦略を分析するなど国際派として知られた人物だ。そんなインテリに、「アメリカには戦争をするメリットがない」などと論理的な情勢分析をされて、学生たちは「なるほど」と素直に納得したのだ。

 冷静に考えてみれば彼らの姿と、「北朝鮮は金正恩体制の維持が目的なので、日本を攻撃などするわけがない」とおっしゃる専門家の解説に「なるほど」と素直に納得してしまう現代人の姿は、それほど変わらないのではないか。

 ジャーナリストのダン・ガードナーが自著「専門家の予測はサルにも劣る」(飛鳥新社)で体系的に分析をしたように、人類の歴史を振り返ると、専門家の予測ほどアテにならないものはない。

金正恩が日本を攻撃しかねない
いくつもの理由

 特に「戦争」にまつわる予測のハズレっぷりは目を覆うばかりで、1914年に英国の著名ジャーナリストのH・N・ブレールスフォードが、「今後、既存の六大国のあいだで戦争は勃発しないだろう」と高らかに宣言した直後、第一次世界大戦が幕を開けたのを皮切りに、「逆張り」した方がいいくらいの惨状となっている。

 そう考えると、いろいろな専門家がおっしゃる「北は日本を攻撃しない」というのも、ちょっと疑ってかかった方がいいのではないか。

「どうせ脅しだろ」と国際社会で思われているなかで、金正恩は核開発までの時間稼ぎのため、どこかで「本気」を見せなくてはいけないのだが、そうなると標的として日本は最も適している、と言えなくもない。

 韓国と事を構えても泥沼の戦いが始まるだけでメリットはない。アメリカと直接ケンカしたら、もうこのゲームは終わりだ。しかし、日本をじわりじわりといたぶれば、アメリカに泣きついてくれる。つまり、米朝戦争のリスクを回避したまま、間接的なプレッシャーを与えることができるのだ。

 日本に少しでも手を出したらアメリカ様がやり返してくれるぞ、というのは我々の「信仰」にも近い思い込みである。アメリカにも国内世論があるわけで、自国民が犠牲になったわけでもない同盟国の被害に、多くの兵士を危険に晒す大規模な報復攻撃を本当にするのか?という疑問もある。

 事実、トランプもグアム方面に撃つと聞いて、「これまで見たことのない火力」なんて脅しをしたが、日本を飛び越えたミサイルには「様子を見よう」なんて言っている。北朝鮮は、トランプのこの露骨な反応の違いから、「日本方面に撃つのはセーフ」と受け取ったに違いない。

 筆者が金正恩なら、エスカレートしてきたこのチキンレースを、どこかで一度クールダウンさせる「落とし所」として、「日本攻撃」という切り札は十分アリだと考える。(後略)

(私のコメント)
8月28日に山本五十六長官はアメリカのスパイ説を書きましたが、現在の日本から見ればアメリカと戦争して勝てるわけがないと考えるのが常識ですが、戦前では我々の想像以上に楽観主義が蔓延していたということが窪田氏のブログに書かれています。つまりアメリカという国の見方次第で予想は180度変わってしまう。

当時の出版されていた書物には、確かにアメリカと戦争して勝てるわけがないといった内容の書物は無く、軍部が内密にシュミレーションしてみたら負けるといった予測が出た話は例外的だったようだ。当時の書物には「日米もし戦わば」といった類の記事があふれていた。

しかし実際に戦ってみたらシュミレーション通りの展開となって負けましたが、専門家の話はどうも当てにはならないことの証明には事欠かない。専門家の話よりもシュミレーションの方が正確だったのは人為的な願望が入らないからであって、どうしても専門家の予測でも個人の願望や感情が入り込んでしまう。

予測が正しかったかどうかは時間がたってみなければわからいことであり、判断するには10年20年もかかるようなものが多い。アベノミクスにしても結果が出るかどうかは、5年10年くらいかかるのだろう。「株式日記」も20年に渡って書き続けていますが、いつでもバックナンバーを見ることができて、当たっている事が多い。

しかし状況の変化がどんどん大きくなって、それに伴って予測も変えていかなければならないことも多い。大東亜戦争が楽観的になってしまったのも日清日露戦争に勝ったことが大きな影響を与えていましたが、日本はただ単に滅び行く帝国の最後の背中を押しただけであり、幸運だったのだ。それが新興国のアメリカと戦争して圧倒的な力で負けてしまった。

いずれアメリカにしても、内部分裂や経済的な衰退で衰えていく時があり、そうなれば日本にも勝つチャンスがあるだろう。これは50年100年経たないと分からない。戦争の予測にしてもアメリカも中国もロシアも時々刻々変化していくから、その都度予測も変えていかなければなりませんが、軍事大国アメリカもイラクやアフガンで疲弊している。

アメリカと北朝鮮も、どうも裏では交渉しているのでしょうが、その意図が良く分からない。もしアメリカが北朝鮮の核を容認すれば、世界中の国が核を持とうと考えるようになる。核開発を放棄したリビアのがダフィーは殺された。ところが北朝鮮の独裁者は生きている。ならば我々も持とうという独裁者続出する。正直者が馬鹿を見るのだ。

トランプ大統領は、グアムを攻撃したら「これまで見たことのない火力」で脅しましたが、日本を飛び越えたミサイルには「様子を見よう」と、トーンダウンしている。金正恩としてはアメリカを脅すよりも日本を脅したほうが面白そうだと考えたのかもしれない。日本国内には北朝鮮の意を忖度する朝日新聞をはじめとして多くの安部批判をする言論人がたくさんいる。

北朝鮮は今日のニュースでも、水爆の写真を公開しましたが、本物かどうかはわからない。ミサイルエンジンもロシアから入手した以上、水爆の核弾頭もロシアから輸入する可能性はゼロではない。もちろんロシアのプーチンは否定するが、ロシアの核ミサイル技術が北朝鮮に入っているのは明らかだ。

天才的戦略家としては、「アメリカが北朝鮮の核を容認するのなら、日本としても核武装せざるを得ない」とはっきりと宣言しておくべきであり、そうすればアメリカとしても北朝鮮の核を容認はしないだろう。もちろん政府要人が言う必要はなく、多くの一般人が言う方がいい。

安倍総理は今週に入って3度もトランプ大統領と電話会談をしましたが、これは国民向けのものであり、これだけアメリカと緊密に連絡していますよと言うものだ。安倍総理も今回の緊張状態を支持率アップのために利用しているのであり、野党側としてはモリカケ問題で追求するしか手はなくなる。

北朝鮮が日本近海にミサイルをどんどん打ち込んでくれるおかげで、日本のMDミサイルディフェンスはどんどん整備が進んで、防衛予算が増えてもマスコミはうるさくなくなった。Jアラートのおかげで憲法改正の気運すら変わるかもしれない。憲法9条があれば日本は攻撃されないといった戯言がどこかに吹き飛んでしまった。
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